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碧の航路 / 嵐のまえの静けさ

失われた地図

青井

古い地図が示していたのは、誰も知らない海域だった。

夜、地図が青く光った。

昼にはなかった線が、ミナの指の下に浮かび上がる。星の位置でも、潮の流れでもない。誰かの歩いた道のようだった。

船底から、静かな足音がした。全員が甲板にいるはずなのに。

ミナは灯りを持って階段を下りた。倉庫の扉に、小さな紙片が挟まっていた。紙には港の名前と、明日の日付が書いてある。

そこは百年前に沈んだ街だった。

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