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碧の航路 / 旅立ちの港

嵐のまえの静けさ

凪

嵐に備えて西へ進む。その選択が、仲間たちを近づける。

海は静かすぎた。

ミナには、遠くから海流の音が聞こえていた。渦の中心で、何かが息をしている。

「西へ」

舵を握る少年が彼女を見た。地図では東に港がある。西には何もない。ミナは地図を閉じた。

「今は、音を信じたい」

少年は頷いた。船が向きを変える。仲間の一人が、空の船長席に毛布をかけた。まだ誰も座らない席を、五人で守っているようだった。

夕方、水平線に黒い雲が現れた。その下に、一筋だけ明るい海が続いていた。

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