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碧の航路 / 嵐のまえの静けさ

海底からの手紙

そら

船の窓を叩いたのは、海底の郵便配達人だった。

夜明け前、丸い窓が三度鳴った。

海の底を歩く人が、ガラスの向こうで帽子を持ち上げている。ミナが窓を開けても、水は入ってこなかった。

差し出された封筒には、彼女の名前があった。差出人の欄は空白だ。

「返事は明日の朝までに」

配達人はそう言って、暗い海へ降りていった。手紙を開くと、一行だけ書いてあった。

あなたは、この航海で何を見つけたいですか。

ミナは長いあいだ、ペンを持ったまま動けなかった。

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