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13番目の街

まだ起きていない事件

冬木

依頼の時刻は明日の午前六時。被害者の欄には自分の名前。

封筒が濡れていた。

差出人はなく、宛名には私の名前だけが書かれている。雨の夜に届く手紙は、たいてい良い知らせではない。

中に入っていたのは、事件の依頼書だった。日時は明日の午前六時。場所は十三番通り。被害者の欄には、私の名前があった。

窓の外で、黒猫が鳴いた。首輪についた鍵が、街灯を反射している。

私は時計を止めた。明日になるまでに、まだ調べられることがある。

猫は振り返らずに歩き出した。いつもの角を曲がると、見知らぬ通りが続いていた。

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